【12月1日㈰のパンご予約受け付けます】

【12月1日㈰のパンご予約受け付けます】

12月1日㈰のパンは以下のとおりです。

11月30日㈯午前11時までにメールでご注文くださいね

eggsatoko@gmail.com

  1. パンドカンパーニュ
  2. ノアレザン
  3. ナッツとチーズのハードパン
  4. 塩あんこベーグル
  5. チョコクランベリーベーグル
  6. ブルーベリーベーグル
  7. 黒ごまチーズベーグル
  8. マロングラッセのバトン
  9. ナッツとチーズのバトン
  10. はちみつナッツのいちじくバトン
  11. ショコラオランジュ
  12. オレンジピールとクリームチーズのパン
  13. くるみあんパン
  14. カレーのフガス
  15. チーズフォンデュのプチパン
  16. いわなみ家のグラノーラ

「救世主ミナ」

いわなみ家の話

第135話

「救世主ミナ」

今年も、3年連続でミナちゃんからシュトーレンのご注文をもらい、九州へお届けしました。

ミナちゃんは、30年以上前の、私の救世主。

中2の1学期、朝、学校に着くと、下駄箱に自分の上靴がないのに気が付きました。

職員室へ行くと、ミナちゃんと担任がいて、ミナちゃんは「エグチの上靴が!」と憤慨していました。

エグチのソレは、蛍光ピンクのポスターカラーに塗りたくられ、中敷きには無数の画びょうが敷き詰められていました。

「エグチが見てしまう前に」と、私より早めに登校したミナちゃんは上靴を持って職員室へ駈け込んだとのことでした。

上靴を自宅に持ち帰り、夕飯の支度をしている母の背中に事情を話したことはなんとなく覚えています。

「もうじき引っ越すからね」。

エグチ一家は、新しいマンションを買って中2の夏には引っ越しを予定していました。逃げたいと思ったころにタイミングよく、陰湿ないじめから立ち去れたのです。救世主ミナと、逃げ場があったおかげで、私は新しい中学校でやり直しができました。

もうお互い母になって、住む場所も離れ、あの時の話をすることはないにしても、彼女に救われたことをいつまでも忘れません。

早いもので私の長女も来春から中学です。

今は、小学校の卒業文集委員の一人になり、【独断】を敢行しているそうです。

文集のページには、自己紹介から将来の夢までさまざまなページがあり、「なんでもランキング」というものもあるそうです。クラスのみんなにアンケートを取って、「モテる女子ランキング」「おもしろい男子ランキング」などを1~3位まで書き出すんだとか。

「…いいけどさ、大丈夫なの?それ…。口出ししたくはないけど、お母さんあんまり好きじゃないねぇー、それ」

とは言っておきました。

数日後、アンケートの集計でもしたのか、「ランキングに入らない子が出てきちゃった」と悩んでいる様子。

いつぞやの母の小言を思い出したかぃ?

さらに数日後、霧が晴れたような顔をして帰ってきました。

「よーちゃんの独断で、新しいランキング項目作った。あの子が1位になりそうな項目をね」

独断上等。文集委員の権力の行使(乱用?)!

でかした。

あの子は、人一倍繊細で、相手の気持ちを測りすぎるほど察して、先のことが不安になってしまうんだよね。そして今は学校に行かない選択をしているよね。「だれにでも優しい人ランキング」、たしかにあの子が1位だね。

今学校に行(かない、けない)子へーーー。

逃げ場はあるかい?安心できるスペースはあるかい?救世主ミナや文集委員ヨーコみたいな人は、必ず近くにいるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「残金35円の旅」

いわなみ家の話

第134話

「残金35円の旅」

町の企画で、栃木県への小学生バスツアーが開催された。小学4年以上は保護者の同伴なしでもOKとのことで、次女の希望もあり、「いっておいで~」と早朝に送り出した。

参加費と小遣いを持たせて。

行動予定表を見ながら、

「もう到着したころかな」「お昼かな」「自由時間はじまったかな」。クールに見送ったはずなのに、ママやっぱり心配。

予定表どおり、18時過ぎに、ニコニコ顔で帰宅。背中になにか、レジ袋を隠しながら…

「35円しか余らなかった!」

レジ袋には「とちあいか イチゴチョコ大福(18コ入り)」が入っており、背中のリュックには見慣れないキーホルダーも。「これとこれ買ったの~」。

言われもしないのに、レシートと残金も提出。ナデナデ。

そーかいそーかい。楽しかったのね~。

ひととおり土産話を聞いたころ、

「AちゃんもBちゃんもCちゃんもDくんも、こーんなおっきい、ふわふわの、3000円のぬいぐるみ買ってた」との報告。

「えぇ?みんな、おこづかい幾らくらいもってきてたの?」

「1万円とか」

「はん?イチマンエン?」

ち、違いすぎる。家庭の金銭感覚はどこも違うものだが…。

ぬいぐるみを抱き抱えてレジに並ぶ級友を横目に、残金わずかの彼女の心中は…。胸が締め付けられそうになった。

「かえちゃん、みんなが買ってたとき、寂しい気持ちになった?」

「うん、ちょっとなったけど…ずっとは(そのぬいぐるみを)かわいがれないと思って、いいやと思った」

ここに、ひっそり我が子を表彰します。

「そっか、ちゃんと考えたんだね。家族で行ってたとしても、ママは買ってあげないと思うよ。わかるよね?」

「うん、わかる」

続いて、二度目の受賞です(笑)

このやりとりを聞いていた本日留守番の姉(小6)が一言。

「うちはうち、よそはよそ!」

おい!君はどこのオバサンか~

そのフレーズどこで覚えたん?あ…このオバサンか。

イチゴチョコ大福がやけにあまずっぱく感じる夕べでした。

 

 

 

 

 

「作文推敲」

いわなみ家の話

第133話

「作文推敲」

・1位になれるとは思ってなかったので1位になれてうれしかったです→(同じ表現を2回…)

・前日は雨で延期になって残念でしたが、当日は雨があがって良かったです→(いや当たり前やがな…)

・今後は何事にも全力でがんばりたいと思いたいと思います→(思いたいと思いますぅ?明らかな字数かせぎ…)

 

トホホな作文をもう原稿用紙にびっしりと書きあげてしまっている長女小6。

いや、どんな大作家先生でもいきなり原稿用紙に清書せんでしょう。

「いちばん書きたいことはなぁに?」

と声色を優しさマックスにしてたずねると

「クラスのみんなの声援が聞こえて力が出た。あと、(わたしはリレーの選手じゃなかったけど)リレーの選手にもわたしたちの応援が効いて優勝したんだと思う!」

うん、それ!それを書けばいいんでしょうに~

タイトルは「声援の力」にするのね。

はい、書き直そうね~。

でも書き直したくないそうだ。

原稿用紙2ページ、ケシゴムで消すのはめんどうくさいと。字数を調整してたのに、全部くるっちゃう、と。

小学生の作文における鬼門を見た気がした。消すのがめんどい。わかるぞ!

わたしのPCでWordを開き、原稿用紙の設定にしてタイピングさせたら、書いては消して、そして書いて。スラスラと進むではあーりませんか。

センセ、作文の推敲にはタブレットPCです。ぜひ導入を。

今年で小学校を卒業の長女。3年生のころから、ほぼ全行事でコロナの打撃を受けました。

青空のもと、1メートル間隔で座り、マスク着用で運動会をしたのは今思い返しても異様な光景だったなぁ。

ペットボトルに小石を入れて、それをジャラジャラ振るのが「応援」と定められていました…

「声援の力」、やっと感じられてよかったね!ところで作文できたんかぃ

 

 

「接客のだいご味」

いわなみ家の話

第132話

「接客のだいご味」

先日のパン屋営業をもちまして、北里、津田、渋沢の三氏が初めて一同に会しました。

新紙幣導入から約2か月、レアキャラ渋沢さんにやっとお会いすることができました。

お客様におかれましては、このキャッシュレス時代に、ニコニコ現金払いへのご協力ありがとうございます。

 

最近のコンビニの若者店員がおもしろいのでエピソードを3つ。

 

①私「あったかいカフェオレをください」

店員「かしこまりました。アイスのホットカフェオレМサイズでよろしいですか?」

私、店員「……」店員「アイスのホットって、ねぇ(笑)」

自分でつっこんじゃうところがかわいいローソンの女の子。

 

②私「国産牛のコロッケください」

店員「少々おまちください(ガラスケースからコロッケを取り出す)っとっとと!」

手元が狂って、手乗りインコならぬ手乗りトングになっとるがな!ここは笑うべきか?

店員「店長ぉ~、取ってくださいよぉ、トング」

店長「んもぉ~」

緊張でトングは飛んだがコロッケは死守したセブンイレブンの男の子。それにしても店長と仲いいね。親子経営かい。

 

③雨の日のレジおわりに

店員「今日は神社のおまつり、やるんすかねぇ(唐突!)」

私「だからぁ、雨だもんねぇ」

この返しができるようになった私も会津人が板についたもんでしょ。

(「だからぁ」は、相手の話に同意する相づち用語)

お客様とのフランクな対話をこころがけているローソンの男の子。

 

おそらくは初めての労働経験、コンビニでのアルバイト。いいねいいね、とおばちゃんは思いました。

 

さて、うちの店でも2,3エピソードが。

【マロングラッセのバトン】バトンとは、パン屋さんでよく使われる言葉で、棒状(かけっこのバトン)のパン。

【カレーのフガス】フガスもよくパン屋さんで使われる、フランス語で「葉っぱ」の意味。

【ベーコンエピ】エピはフランス語で、稲穂の意味。

 

お客さん「この、マロングラッセのバトル1本ください」

戦わないでね~。

お客さん「前回いただいたカレーのカフカ、おいしかったわぁ」

ハルキストでいらっしゃる?

お客さん「ベーコンエビもらおうかしら」

エビは入ってないですが、ベーコンは入ってますよ~。

バトルでもカフカでもエビでもOK。私には伝わってます。またのご来店お待ちしています