いわなみ家の話
第126話
「パン教室が頓挫中です」
タイトルの通りです…。
昨年末から再開した、いわなみ家のパン教室ですが、会場として借りている町役場の調理室が使えなくなりそうです。
理由は、調理室は「公民館の施設の一部」なので、「(公民館では)営利目的の活動は認められない」からだそうです。
みなさんからいただくレッスン代の内訳は、材料費、レシピ意匠料、指導料、そして確かにわたしの「儲け」も入っています。
これを「材料費のみ徴収」ならば営利にならず、施設は利用できるそうです。
(そんなの、やってられません…)
(2日前から酵母仕込んで、前日は生地仕込んで。レシピはただの紙ちゃうねん。そりゃボランティアが過ぎますよ…)
この町に移住して最初に感じたのは、働き口が少ないということでした。
わたしのような新参者や、離職期間が長い人には、自営業を立ち上げるのが現実的な解決策になることがわかりました。
行き当たりばったりで起業5年目になりますが、すこしでもパン屋の起業でヒントになることがあればと、休止していたパン教室を再開することにしました。
「脱サラです。2児の父です。将来はコーヒーとベーグルの店を出したくて」
「あと数年で介護施設を定年です。定年後はフラワーアレンジメントとパンを組み合わせてなにかできないかと…」
「働きすぎで、残業時間が過労死ラインを余裕でこえてました。入院もして、会社はやめました。今は趣味に没頭したい」
「3人子供がいて、保育士として働いてます。寝ても覚めてもパンのこと考えていて、保育士をやめてパン教室をやりたいんです」
みんなの思いを受け取ったので、続けられなくなって残念です。やり方を変えたり、場所を探したりしてみます。
本を出したくなってきました!
タイトルは「いわなみ家のコツ」
出版関係の方、よろしくおねがいします