移住者トークセッション動画はこちらです
福島への移住きっかけ
移住後のしごと
福島の魅力
そして
固い桃!について(笑)
浜通り、中通り、会津。3人の移住者で話をしました。ご興味のあるかた、ちょっと長い(^_^;)ですが、どうぞお付き合いください
いわなみ家店主が綴る、ひとりパン屋の正直なストーリー
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福島への移住きっかけ
移住後のしごと
福島の魅力
そして
固い桃!について(笑)
浜通り、中通り、会津。3人の移住者で話をしました。ご興味のあるかた、ちょっと長い(^_^;)ですが、どうぞお付き合いください
いわなみ家の話
第124話
「行列のできないパン屋」
いつもパンを買っていただいてありがとうございます。今日も張り切って焼いてます。
さて、この春からいわなみ家は「行列のできないパン屋」になります。
基本は、注文での販売にします。
ただし、毎週(日)(火)の営業日10時30分には注文なしでもお買い物できるゾーンを作っておきます。
初めての方、ちょっと試してみたい方、どうぞご利用ください。そして気に入っていただけましたら、次回からは喜んで注文を承ります!
開業5年目になりますが、当初は「予約、取り置きなし」のパン屋でした。なるべく多くのお客様に味を知ってもらいたかったからです。
定番にこだわって(目新しいものがなかなか出てこない、とも言う、笑)やってきた甲斐あってか、今では、パンの姿形と味が、みなさんにだいぶ定着してきたように思います。
おかげさまで時々行列のできるパン屋になりましたが、夏や冬、厳しい屋外でお待たせするのも心苦しく、なにか良い案はないかと考えていました。
そしてこの冬から予約制で営業を試みました。
「お目当てのパンが確実に買えるから安心」
「遠くから来るのにも、パンが残ってるかどうかハラハラしなくていい」
「受け取り時間に幅があるから助かる」
「製造数が決まりやすいし、ロスもでない(店主)夏の日照り、極寒の冬に外で店番しなくてもいい(店主)」
いいことたくさんでした。
誠に勝手ながらマイナーチェンジにお付き合いください。
ご注文はメール
eggsatoko@gmail.com
(迷惑メール防止のため↑ワンクリックできないようにしてます。ごめんね、コピペかメモしてね)
またはインスタグラムのDMにて。
どっちもできないよと言う方には電話番号をコソッと教えています♡
営業日前日の午前中までにご連絡いただけると助かります。
【移住PR動画のおしらせ😚】
福島県移住ポータルサイト「ふくしまぐらし」内にて、いわなみ家店主の徹夜明けノーメイク眼鏡姿さらしてます。
パン屋の仕事を知ってもらうためにも、
ふくしまのいいところを知ってもらうためにも、
あえていつもの仕事スタイルで動画撮影してもらいました。
首都圏むけPRだそうです。
♪お昼休みはウキウキウォッチング
あちこちそちこち いいとも~♪
の、新宿アルタ前ほか、JR中央線や山手線のトレインチャンネルでも、短めバージョン(他の移住者の方も含みます)が放映されるげな!3月3日まで。
いわなみ家の話
第123話
「しーちゃんの手」
ファンの間では「しーちゃん」と呼ばれている、ある有名な歌手をインスタグラムでフォローしています。
若い頃は猫のアイドルグループに属していたしーちゃんは、タレ目とワンレン(わかります?)が特徴で、テレビの歌番組で見ない日はなかったなぁ。
でも私がファンになったのはしーちゃんが母になって、トップモデルと音楽家のスーパー姉妹を育てあげてから。
しーちゃんのインスタグラムは地味!キュウリの漬け物の動画、とり手羽の煮物、庭いじり、愛犬とのたわむれ。天然酵母パンもたまに挑戦しているみたいだけど、これまた地味な出来上がり。
先日は焼き芋で「黒糖蒸しパン」を作っていて、不恰好ながら愛情たっぷり。
新曲のレコーディングやディナーショーでご活躍の一方で、「ちょ、待てよ!」と言いたくなる程の、家庭的なギャップ。これがしーちゃんの魅力。
ところがです。
楽しみにしていた次の投稿でしーちゃんは
「ごめんねなさい~」「確かに、手が汚いですね~!」と冒頭から謝っているのです。「焼き芋蒸しパン」の投稿に心ないコメントがあったと容易に想像できました。
働く母の手をそう表現するアンタの心はどんだけ汚れとるんじゃ…。
以下は毎週欠かさず聞いている「福山雅治 福のラジオ」、今週のオープニング曲「道標」より
わたしはその手が好きです
ただ毎日をまっすぐ生きて
わたしたちを育て旅立たせてくれた
あなたのその手が好きです
不肖・古民家パン屋聡子の手は10本中4本がシモヤケで真っ赤に膨れております。手のシミ、シワ、シモヤケ上等、これ勲章!
いわなみ家の話
第122話
「パンペルデュからの卒業」
今でも、パン作りでつまずくと、10年以上前のノートを見返します。
パン学校時代のルーズリーフより。
まだ覚えているもんだ…!(将来、フランスのパン屋さんで働くのが夢。パン用語だけは覚えておこう)
フランス人シェフはたまに日本語をしゃべるのに、授業中はオールフランス語。もちろん隣に通訳さんをつけて行われました。
授業は週2回、午前9時から午後4時まで。毎回、3種類のパンを教わるのですが、バゲットは毎回必ずカリキュラムに組み込まれていました。
長さ60センチ超のバゲット4本×週2。家の冷凍庫は常にパンパンで、バゲットをもらってくれる友人探しに忙しかったほどです。
余剰バゲットに困っていることをシェフに伝えると「パンペルデュ」を教えてくれました。年月は経ち、レシピは我が家流ですが。
【アパレイユ(卵液)】
全卵1個、牛乳(あれば生クリーム。うちにはない)100ml、砂糖大さじ3まぜまぜ
【作り方、食べ方】
3センチ厚さに輪切りにしたバゲットの両面にアパレイユを浸し、一晩おく。フライパンにバターをとかし、美味しそうな焦げ目がつくように焼いてできあがり。お好みでメイプルシロップやシナモンパウダーをかけても。
そうです、フレンチトーストと同じものですが、食パンよりフランスパンで作るほうが断然おいしいのでお試しあれ!
10年経ってもバゲットがうまく焼けない母は、失敗する度にパンペルデュにしてごまかしてきました。子供たちには好評?で、
「あの、フランスパンの失敗のやつ、また作って!」
と催促されますが、心中フクザツ、汗。
【パンペルデュ pain perdu 】ペルデュはフランス語perdre(失う)の活用形で、失われたパン、つまり固くなったり(わたしが失敗したり)して価値のないパンってことなのです。
母ちゃんはパンペルデュのためにバゲットを焼いてるんちゃうんや~!
そろそろパンペルデュからの卒業です。最近、バタール(バゲットより短いフランスパン)が焼けるようになりました。お店にも並びます。