いわなみ家の話
第128話
「オキャクとの遭遇」
5月は、パン屋以外で、お客様に会うわ会うわ。
休日の水曜日。白いスニーカーが薄汚れてきたので新調しにABC-MARTへ。
白いニューバランスA、18000円
白いニューバランスB、21000円
え~、ニューバランスってこんなに高かったっけ?オータニ夫妻のせいじゃないのー?と心の中で呟きながら物色していると
白いニューバランスC(セール品)、8500円
発見。これだ!
「あのー、白のニューバランス、24.5cm試してみたいんですけど…」
店員さんを呼び止め、A、B、Cを履いてみるも、履く前からCと心は決まっていて…。はい、つい見栄を張ってしまいました。
レジで会計を済ましたあと、レシートを渡す店員さんが一言。
「いつもお届けパン、ありがとうございます~」
えー!16000円のにすればよかったか…?
またある週末は、猪苗代湖畔のオシャレな雑貨店へ。
素敵なガラス食器4500円、1点モノのカップアンドソーサー3800円…そして私がレジに持って行ったのは450円のキッチンクロス1枚。
「もしかして、パン屋さんですよね?」
先週の日曜日は、パン屋営業のあと、顔も洗ってコンタクトも外し、「ド近眼すっぴんメガネ誰にも会いませんよーにスタイル」で、娘のメガネを買いにM市場へ。
「お待ちの間、お母様のメガネもクリーニングしましょうか?」
「いや、ほら、小麦粉がいっぱいついてるんで(はずかしー!)だいじょぶですっ」
「(顧客名簿を記入しながら)いつも美味しいパン、買わせてもらってます!」
こちらこそいつもありがとうございます!
ある時は客となり、またある時は店員となり、わたしたち、経済回してるぅ~。身をもって感じた5月でした。