「失敗から学ぶパン作り③四大失敗」

いわなみ家の話

第107話

「失敗から学ぶパン作り③四大失敗」

失敗辞典なるものがあったらいいなぁ、と思います。

この失敗の原因はコレかコレ、のような。

以下に四つの代表的な失敗を挙げます。

(ベーグルの失敗と原因についてはこちら)https://iwanamike.com/archives/16416

スランプ中の方のお役に立ちますように。

すべて、原因として疑わしい事柄を挙げています。原因はコレだ!と私は断言できませんが、ぜひしらみつぶしにやっつけてみてください。(その苦しさよーくわかります)

1、膨らまない

  • 天然酵母種の発酵が未熟かも
  • 一次発酵が足りないかも
  • 二次発酵が足りないかも
  • 二次発酵やりすぎちゃったかも
  • 焼成温度が高すぎるかも

(こね不足やグルテン不足は、膨らまないことの大きな原因にはならないと失敗マスターの私は思います)

  • スパイスのせいかも(シナモンなどは発酵を遅らせます)
  • ハード系のパンのとき蒸気不足かも(250度などの高温で焼くハードパンの場合、オーブンに入れた直後に蒸気がないと、すぐに生地が焼き固まって、その後膨らみません)

 

2、焼き色がつかない

  • 二次発酵やりすぎかも
  • 砂糖の量が足りないかも
  • 焼成温度が低すぎるかも

(220度あればきっちり焦げ茶色になりますが、オーブンの扉を開けたときに20度くらい簡単に下がってしまいます。オーブンの表示が220だったとしても実際は200とか。)

 

3、焼き上がりのパンに厚みがない、ダレている

  • 生地の水分が多すぎるかも(高加水のパンはむずかしいねぇ)
  • 二次発酵の温度が高すぎたかも
  • 二次発酵のやりすぎ
  • 塩を入れ忘れてるかも(ヒー!)

4、酵母が育たない

  • 材料(フルーツやドライフルーツ)が古い、酸化しているかも
  • 砂糖が足りないかも
  • 水が冷たいのかも(スタートの水はぬるま湯が好ましい。最初に、酵母が起きやすい温度にしてあげると後々スムースです)
  • まれに、新築や引っ越し直後の家では酵母が起きにくいことがあり(常在菌がいないのね)
  • フルーツの果肉がドロドロになる系(桃とか)は発酵したのか分かりにくいからかも

春が来て花が咲いて果実が成ると、いろんな酵母を起こしたくなりますね。

おすすめは、ベリー系のもので完熟したもの(腐る寸前!)。サクランボ、いちご、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ぶどう全般。酵母起こしに使う水をぬるま湯でスタートしてみてください。