「焼きたての冷めたて」

いわなみ家の話

第21話

「焼きたての冷めたて」

 

パンがいちばん美味しい瞬間はいつだと思いますか?

わたしの思うに、それは2回訪れます!

1回目は「焼きたての冷めたて」

焼きたてから数時間たった、冷めたてのころです。

ちょうどいわなみ家店頭販売開始の10時30分でしょうか(笑)ほんとだよ。

意外にもホカホカアツアツフーフーのときって、パンの本当の味はわからないんです。アツアツに感動しがちですが。

 

2回目は「翌日以降に焼き直したとき(リベイク)」。

どんな有名パン職人が作ったパンでも、パンを乾燥させてしまったら、もうおしまいです。不味いラスクみたいになります。

パンは焼きあがって窯から出したその時から乾燥が始まります。

パン屋さんで、陳列棚にハダカの状態で盛られているパンを見ると、ハラハラしてしまいます。

乾燥しちゃうよ~。若さは戻らないよ~。包んであげたい~!青春を返せ~。

ただし、パンの中心部に熱がこもっている場合は、まだ包みません。

カンパーニュなどの大型パンは完全に熱が抜けるのに3時間以上かかるので、ハダカの状態で並んでいてもOK。安心してください。

さて、仮に私が、東京まで出掛けて、お目当てのパンデフィロゾフのパンをたくさん買ってきたとします(コロナおさまれー。行きたい~)。

  • (焼きたてなので袋の口をあけておきますね~)と言われたパンは、完全に冷めたら口を閉める
  • 帰宅したら、翌日までに食べる分を選んで、残りは二重ラップして冷凍庫へ
  • 翌日分は冷蔵庫ではなく室温で保存

 

お待ちかねの翌朝、リベイクの方法は以下の通りです。

  • パンの表面に100均の霧吹きスプレーで水をシュッ、シュッ、シュッ。3回くらい
  • オーブントースターで3~4分

これで、外側はカリッと、中はしっとり。パンがよみがえります。

冷凍のパンは前日の夜にでも室温に出しておけばよいでしょう。

 

この方法、スーパーのトンカツや天ぷらにも応用できます。衣にシュッ、シュッ、シュッで、焼きあがりカリッ、ふわ。

昨日、美容室でトリートメントしてもらい、スタイリストさんにいいことを聞きました。

「朝のブロー(ドライヤー)は、寝てる間に髪の水分が減って乾燥してるので、髪の毛を水で濡らしてから(ドライヤーを)やると、髪の毛ツヤツヤをキープできますよ」って。なるほどねー。

100均の霧吹きスプレー、トースター横と、洗面所に常備ですね~。