「大きさの秘密」

いわなみ家の話

第142話

「大きさの秘密」

ラニーノゥズが止まらない。

しょっぱなから鼻水が止まらないと書くのはためらって英語にしてみましたが、ほんとに、鼻水が走るがごとく止まらないんです。

季節の変わり目、みなさまもご自愛ください。

そんなことでティッシュが手放せない日々ですが、最近のティッシュ小さくなりすぎじゃない?!

物価高のご時世、製紙会社の苦肉の策なのか。

「たて190ミリ×よこ135ミリ」じゃ、わたしのラニーノゥズが、手のひらまで汚してしまうじゃないの。結局2、3枚引き抜いているという…。

次回からは、多少高くても普通サイズのティッシュを買おうと洟をすすりながら心に決めました。

用途用法効果効能。

相応のサイズがあってのこと。それがいわなみ家のデカいベーグルにも言えます。

粉250グラムで生地を仕込み、4個焼くと、ひとつ12センチ大の大きなベーグルができます。

「お、おっきいんですね!」

よく言われます(^^)

天然酵母のパンは、大きく焼くことで「バリバリッ、ムギュ、サクッ、のびぃー」などの、いろんな歯応えが生まれます。

ベーグルは、生地を分割したあと、何度かに分けて成形し、茹でる作業も加わるので、生地にとってはダメージが大きいパン。

生地が小さいと、天然酵母の膨らませる力が、ダメージについていけないのです。

いわなみ家では、生地の分割は80グラムが最小です(ショコラオランジュ、クリームチーズとあんこの丸パンなど)。これが天然酵母の良さが再現できる、ギリギリのライン。

小さいと、ラニーノゥズが手のひらに…。

ね。お解りになりましたか?