いわなみ家の話
第141話
「はいきゅう?!」
小学校6年間、不動の「いちばんまえ」を守り続けた、我が家の145センチさんが、仮入部を待たずにバレー部に入部した。
「ほかの部活は見なくていいの?まだ提出期限あるよ?」
「いーの、バレー部なの!」
中高6年間吹奏楽部漬けの母としては、どこからきた遺伝子だろうかと驚くばかり。
遺伝子じゃないんだな、これが。
彼女の愛読書は、いつしか「名探偵コナン」から「ハイキュー!!( 古舘春一作、ジャンプコミックス)」になっていた。
「ハイキュー!!」は烏野高校排球部にまつわるお話の、超有名で超面白いバレーボールマンガ、だそうだ(娘談)。
「今日は部活で、3年生のユメ先輩がハイキュー!!と同じ移動攻撃してたの!」
「ママもここ読んでみて」と言われるがまま、ハイキュー!!6巻の「ザ・セッター対決」編を読んでみるも、ママわかりません…。
【セッターは後衛に居る時 サーブが打たれる瞬間前衛の選手よりも前に出てちゃいけない だから相手がサーブを打つと同時にネット際まで素早く移動 そういう、人が交錯する場所はレシーブに入るのが一瞬遅れ…】
最近のマンガは文字数が多いこと〜。 目が疲れちゃうよー、字、小さいしー。
マンガは何十回と読んで、攻撃の形は頭に叩き込んでいるものの、実技経験はゼロ。のびしろ無限大じゃないか!うらやましいぜ。
家では、和室にネット(野菜用のネット、笑)張るわ、鴨居にジャンプするわ、もう頭の中はバレーボール一色。
夜は寝床で両腕を上げたまま「どうやったらサーブ入るかなぁ〜」と疲れて撃沈。
日向翔陽クン(烏野高校1年ミドルブロッカー)と同じ背番号10だね、がんば!
(今はラインズマン兼球拾い)