いわなみ家の話
第131話
「給食なし47日間」
あれは今日から数えて47日ほど前。1学期の終業式の日、娘が給食着を持ち帰ってきました。
「ああ、明日から47日間の夏休みに突入…47回の昼ごはんどうしよう」。家族の昼ごはん作りが10年来苦手です。
普段わたしひとりなら、パンとサラダとチーズとヨーグルトとコーヒーくらいでランチは満足なのですが、育ち盛りキッズはそうもいかず。
夏休み中盤に生まれた母子の絆、名(迷)俳句
「またそうめん?焼きそば飽きた 今日はなに」
「お湯かけて 3分たまには いいじゃない」
自虐的に即席めんを五七五に織りまぜて詠みましたが、実際、ペヤングさんや一平さんには大変お世話になりました。
だってね(これより言い訳始めます)、パン屋の12時台って、ヨーコの手も借りたいくらいの忙しさなんです。生地の仕込みの日も、販売の日も。
「おなかすいたぁ」「暑い~」
これが聞こえてくると軽い動悸がするのは、わたし以外の方も多いのでは?ドキドキ。なんにしよう、なんにしよ~(焦り)
無事?乗り切ったのかは分かりませんが夏休み最終日の今日は…
「わたし昼ごはん作るよ」
と小6長女がクールに決めてくれました。
チキンライスに半熟オムレツのせ。サイコーか!!
親が不足していればその背中を見て育ってくれるんだなと思いました(いいように解釈)。
さて、冒頭の給食着。
「47日もあればアイロンよゆーだよ、ママやりまーす」
と、夏休み初日に宣言していたのですが、まだやってないという始末。
明日は2学期の始業式だよ、おっかさん…
「ママ、給食着どこ?」
「(イラついて)月曜朝までにはやります、やりますってば、アイロン!」
寝不足と疲労に任せて、つい娘に大人げない言葉をぶつけてしまいました。
これはいけない!謝罪は鮮度が命。
すぐに謝りに行くと、給食着にアイロンを当てる娘の姿が…ニンマリ笑って許してくれました。
あー勝手に成長してくれてる(いいように解釈)。