「パンも珈琲豆も米も」

いわなみ家の話

第106話

「パンも珈琲豆も米も」

 

コーヒーとグラノーラ入りヨーグルトを交互に味わいながら、パナソニックの顔用スチーマーを浴び、新聞を広げる朝の20分が、私にとっての至福の始業前時間。

メガネは曇ってるし、はた目から見ると怖い光景ですが…。

「1人分をハンドドリップするのが一番難しいもんですよ」

知り合いのコーヒー屋のマスターが言っていました。

今朝は、湯を注ぐと挽いた豆がフクフクと盛り上がり、中村倫也さんにも褒められそうな出来!(倫也さんもコーヒー屋のマスター役でしたね~「珈琲いかがでしょう(2021)」)

なぜでしょう?

わたしの腕があがったから?ノンノン。

今日の豆は、焙煎したて、(パウチ袋から)開けたて、(ミルで)挽きたて、だったから。酸化してないからです。

一見すると乾燥しているような珈琲豆も、米も、パンも、その道の人に言わせれば、生鮮食品の部類に入ります。

 

先日、お届けパンのお客さまからお怒りのメールが届きました。

「でも中身、パンですよね?」って言うんですよ!!と。

怒りの矛先は私ではなく、配送業者。

配送センターでのミスで、福島市行きのパン箱と千葉市行きのパン箱を取り違えてしまったそうです。千葉のお客さまにも福島のお客さまにも、業者から「お届けが1日遅れます、申し訳ありません」の旨の電話が来たそうです。

その電話のやり取りの最中、「品名・パン」を見た配送業者さんが(つい)言っちゃったのが、「パンですよね(日持ちしますよね)?」の一言。

パンの鮮度を熟知しているこのお客さん、私に成り代わってイラッとしてくれたのです。

伊勢海老やズワイガニには及びませんが、パンも生鮮食品ですー。パンの地位向上を(笑)

翌日、無事受け取ってくれた千葉と福島の両お客さんは「100均スプレー霧吹きリベイク術」でおいしくリベイクしてくれました。

パンは温め直してこそおいしい(いわなみ家のチラシより)

パンは焼きあがったその時から乾燥がはじまります。焼きたての熱がとれたら袋の口をしばって乾燥を防いであげてください。

温め直し方(リベイク)

  1. パンの表面にたっぷり霧吹きをします(100均スプレーボトル)
  2. 200~230度オーブントースターで3.4分
  3. カリッと香ばしく、中はみずみずしく。バターをのせてどうぞ。

この温め直し方、出来合いのトンカツや唐揚げにも最適です。今夜おかず作る気力がなくなったら、試してみてください