「ハウマッチおこづかい?」

いわなみ家の話

第87話

「ハウマッチおこづかい?」

2022年も折り返し、下半期に突入。

床の上に瓶を広げ、緊急会議が開催されていました。

「もう500円玉7枚しかない、やばい」

正月に帰省したときに福岡のじーじにもらったお年玉は、

ビオフェルミン錠剤の小瓶にぎっしり詰まった500玉30枚。

「来たときにしかもらえんとよ」と言って娘たちに小瓶を渡すじーじ。

孫に会える日を心待ちにして日々500円貯金を続ける父の姿と重なって、

私自身とても気に入っているお年玉システムです。

 

お金は無尽蔵にあるわけではないことに、半年かけてやっと気づいた子供たち。

最近では少女漫画にはまっていて毎月購読しています。

月刊ちゃお(7月号640円)

月刊なかよし(7月号650円)

それに加えて、会津美里町の109とでも言えようダイソーで買いたいものもあるらしく、順調に瓶の底が見えそうなのです。

ところで、小学生のおこづかいってどのくらい?

気になって、身近なリサーチをいくつかしてみました。

  • 「定額制。野比のび太、小学5年、月500円」

…って、これは昭和の設定?参考にならないなぁ。

  • 「申告制。必要なものとその理由が妥当ならその都度お金を渡す」
  • 「歩合制。小遣いというよりおだちん。働きと出来(仕上がり)に応じて金額を決める」

歩合制はいわなみ家です。

基本給はパン屋の手伝いは1回100円ですが、勤務態度によっては0もあり150円もあり。

土日の洗濯物干しは50円。ただし、シワの伸ばし方が甘いと減額されます。

これで月額最大800円の収入は見込める計算です。

 

先日、地域のお祭りにたくさんの屋台が出ていました。

町内の小中学校はこの日特別休業で、お小遣いをもって買い物を楽しむ子供たちの姿も多くみられました。

ここでもリサーチ。

「今日はおこづかいいくらもってきたのー?」

「ママに1000円、おばあちゃんに1000円もらってきた」

ギョ!金銭感覚の違いっ。

お年玉もおこづかいも、家それぞれ。

1日で2000円ゲットしたらうちの姉妹は仰天するでしょう。

タピオカジュースが600円、ケバブが550円、射的が1回500円、チョコバナナが1本400円。

ハイブランドの屋台メインストリートを通り過ぎ、一番隅っこの店で1つ250円のかき氷を姉妹にそれぞれ買い与えながら、母は「どうすっかなぁ~」と思うのでした。

そうそう。ケバブ屋の兄ちゃんが、大型扇風機の前をひとりで陣取って、でっぷり膨れた肥満の腹を放り出して涼んでいました。あれは見ているだけでも不快。

どの店にいくら払うか、限りあるお小遣いを持った子供たちには、ぜひ選んでもらいたいものです。