いわなみ家の話
第76話
「鼻の穴にズームイン」
世の中がコロナ禍となって、はや幾年…
遅ればせながら、この度zoomミーティングなるものに招待され、参加しました。
愛用のAQUOSケータイにアプリをインストールして、ホストから招待されたアドレスをクリック。
ほかの参加者さん4名の顔は見えていますが、あたしの顔は真っ暗。
そんなの簡単。イージー、イージー。
ビデオカメラマークを押すと自分の顔が画面に出ました。
お次は音声が聞こえません。
立ちはだかるオンラインの壁。
イージー、イージー?
音量ボタンを最大にしても、あれ?マイクのボタンを押してみても、あれ?
参加者のみなさんが口をパクパクしているだけ。何も聞こえません。
「音が聞こえません」と紙に書いて内臓カメラに掲げようかと思いましたが、さすがにそれはアナログの極みなので、いったん「退出」ボタンを押して、ドロン。
すぐさま友人に救助要請の電話をすると「もしかしてスマホでやってる?」
え、そーだけど、何か?
レスキュー隊員のおかげで音声も出るようになり、約10分遅れてめでたく参加。
しかし、会議中、どれだけスマホがzoomに向いていないかを思い知りました。
- スマホをテーブルに立て掛けてみるも、カメラが目線よりかなり下になるため、アゴが伸び、鼻の穴が異様に強調された顔に映る(ブサイク~)
- 操作をしようとスマホ画面にタッチするたびに、指先や腕がでっかく画面に映り込む
- 映り込むだけならまだしも、時折スマホがズルッと倒れては、天井の照明を映し出す(マヌケ~)
- スマホ画面は分割されて4人を同時に映すが、5人目の参加者は次の画面に表示される
司会役の青年会議所の方が「では資料をご覧ください」と言っても、5人目の人がしゃべっていても、私はスマホ画面を触れない事情があるのです。
いちいち巨大な人差し指が画面に映るし、触ればまたスマホがズルッと倒れるかもしれない。
背景に映り込むからって、部屋の掃除してる場合じゃなかった。鼻の穴が大きく映らないようにテストしておくんだった。
会議の30分間、終始、自分の鼻の穴が気になって気になって…会議は突然終了しました。
また訳わからんこと起きた。終わり?
次の電話の相手は実家の母。「もー、お母さん聞いてよー。zoom初めてやったらさ、鼻の穴が、もう、大きくてやだー!」
zoomについては母が先輩。九州大学のボランティアスタッフとして働いていましたが、近年はzoom会議ばかりだそう。
「あんたそれ、ミュートになってたんじゃないの?それから、無料のミーティング時間は40分でしょ?休憩はさんで再開する人もいるよね」
へーそうなんだ、どゆこと?
母との長電話を終えてメールの受信ボックスを開くと、「ホストがあなたを予約されたミーティングに招待しています」のメールが。
やばー。2回目のミーティングすでに終わってた…。
来月、会津青年会議所主催の「會津で夢を見よう~会津の魅力発見」にて、移住者として、また、起業者として、トークセッションしてきます。
zoomは苦手だけど、talkは得意よ~!