いわなみ家の話
第70話
「東京1泊研修」
「味噌は火をとめてから」
「水そのくらいならコンソメ1個」
「米2合なら水400」
「カリカリベーコン?弱火でじっくりね」
「葉っぱはちぎったほうが美味しいよ」
最近、娘たちへの料理指導に熱が入ってきました。新4年生と新2年生。
あとはパパと協力して、頼んだよ!
母さんは新学期から「パン屋巡り東京1泊研修」を始めることにしました。
「えー?なんでママ1泊?いやだー」
は?あなたたちのパパは、情熱の赴くまま西へ東へ出掛けていって、時には何日も帰って来ないじゃん?どうしてママは1泊もできないの?(しかもここ10年も!)
パパを擁護するなら、パパにはどうにもできないことが、あるにはありました。
例えば、数年前まで、娘らは私の腹のプヨプヨを触らないと夜眠りにつけませんでした。それも幼い頃の話。最近では、体力が尽きれば、糸が切れたように爆睡してくれます。
…値上げに踏み切るにあたり、これまで以上にパンにまじめに向き合うことができています。
「安くはないこの値段に見合うクオリティを」と考えるとき、やはりインプットが必要だと感じました。
会津の片田舎(近所のみなさん、許して~)で、1人で焼き続けていたらやはり刺激が足りない。
いいパンを知って、いいパンを食べて(インプット)、もっといいパンを作る(アウトプット)。
4月の研修先はもちろん神楽坂の「パンデフィロゾフ」。研修先とか言ってますが、単にお客さんの1人になって列に並び、パンを購入するだけです(笑)緊張しそーー!
「今月は東京、再来月は京都。夏はフランス」くらいに、家族には慣れてもらう長期的プランです。