いわなみ家の話
第28話
「ひとりでパン屋になりたいあなたへ」
ひとりでパン屋を開業するぞ、の意気込みが現実味を帯びてきた頃、
「パン屋、自宅、ひとり」
「パン屋、オーブン、女性、開業」
「パン屋、開業、いくら」
などと検索ワードを入力して、毎晩寝床でブルーライトを浴びていました。
業務用オーブンの型番や機種がわかるような写真がついているブログには食い入るように見入って、2本の指で写真をびよーんと拡大。み、見えない。
夜中に目を覚ました子供に「ママ、こわい」と言われたことも・・。
はい!
そんな少数派かもしれない「自宅でパン屋を開業したい方」のために、下記に私の使用機種すべて書き出します。参考になれば。
【業務用オーブン】2台。
業務用としては最小クラス。パンフレットなどには、「カフェなどの焼き菓子やパンなどに」と書いてありますが、がっつりパン屋で使えます。
サンコー コンポミニNCM-G
お勉強価格で、1台70万円~
六枚取り天板1枚(一回にそれぞれ、ベーグル8個、山食5斤、カンパーニュ2玉など焼けます)
このオーブン2台で大小140~160個のパンを一晩で焼くので、焼いて取り出して焼いて取り出して・・を18回くらい繰り返す計算でしょうか?
クレイジー?!
【家庭用パン発酵器】3台。
業務用ホイロ(発酵器)は、ヘタするとオーブンより高価なので、家庭用を使っています。
大正電気 SK123
さっき楽天市場で確認したところ、38600円。ポイントたまるね~(笑)
3台のうち1台は、東京江東区で町の小さなパン屋さんのアルバイトを終えるとき、女主人からいただいたものです。10年以上経っても現役です。
カスピ海ヨーグルトや塩麹を発酵させるときも使っています。
【ニーダー(パンこね機)】1台。
以前は日本ニーダー社のKK81という小型ニーダーを使っていましたが、間に合わなくなって大型のものを新調しました。
日本ニーダー社 PK2025
11万円前後。
ネットサイトで買うより、日本ニーダーお問い合わせセンターのお姉さんに電話して、
「以前から日本ニーダー愛用してます!」
「これからも使いたいんですよね~」
「お店はじめるので買いたいんですが、予算がねぇ」
と熱望ぶりをアピールするとどんどんお勉強してくれて、かなりお得に買えます。
小麦粉量で2500グラムを一気にこねられます。
【電気代】
以上3種類の使用機器は全て電気ですが、1ヶ月のパン屋に係る電気代は約13000円です。
この夏は電気代もっといくでしょう。
オーブン250度で稼働させてるそばで、エアコン25度に設定してますので・・。地球に優しくありたい、のですが。