- いわなみ家の話
第12話
「マルチタスク適合者」
このジェンダーレス社会の中で、大学では「女性学」を専攻した当ブログの筆者が文頭に言うのもおかしな話ですが、
女性はマルチタスク適合者です、よね。
マルチタスクとは、1度にたくさんの仕事を同時並行でこなすことができることです。
結婚して子供を持った女性の、ある日の夕方を一例にあげますと、
子供のオムツを取り替えながら、夕飯の献立を頭で考え、ハイヨ!おしりきれいきれい!と子供をリリース。さて米研いで味噌汁作って、、の途中で「う◯ち、でたー」。えー、さっき取り替えたばっかりじゃん、オムツ結構高いんだよー、残り少なくなったなぁ。ハイヨ!おしりきれいきれい!で、Amazonポチっとオムツを発注してたら味噌汁ボコボコに沸いてて、「夕飯要りません」のLINE受信。
「早よ言え~!味噌汁なんて作らんし!」
まんま、数年前(俗に言うイワナミサトコ暗黒貧乏期、笑。第11話参照)の私です。
ワンオペマルチタスクの夕方の続きは、こうです。
新生児1名を浴室に転がして、猛スピードで2歳児を風呂に入れて、半裸で子供を追いかけて体拭いて、自分の髪の毛にまだリンス残ってた・・。
毎日が嵐のようなマルチタスク業務でも、それだけでは私は満足しませんでした。
大人との会話が必要でした。
ド貧乏暮らしの中でも、満ち足りていたのは、他ならぬ、パン教室の生徒さんたちとの会話があったからです。
(これまでの生徒さん約200名のうち、男性は3人だけでした。パートナー同伴の男性はOKのシステムでした)
「せんせ、せんせ、いわなみせんせ!」
親ほど年の離れた生徒さんに慕われ、パンを教える代わりに育児のアドバイスをもらいました。
ドタバタでも順調に子育てをしている私に、なぜか、「赤ちゃんができないんです」「赤ちゃんが流れてしまったんです」と悩みを打ち明けてくれる若い生徒さんも数人いました。
「先月、母を看取りました」
「津波で、家をまるごと流されました」
「子供がずっと不登校で」
「義母の介護でもう限界!でもパン教室には来た!」
誰もが、聞いてほしい、話してみたいんです。ほんとはSNSじゃなくFace to Faceでね。
マルチタスク適合者のあなたは、底知れない力を持っています。ふふふ。
今日もおつかれさま。
女子ってあれもこれも、やることいっぱいね。わかります!
話、聞きますよ。
いつも聞いてくれてありがとう。
ハグ!