いわなみ家の話
第八話
「おいしい炊飯」
「米を洗ってザルで水切って、水を計量して、それからみなさんどうします?」
「炊飯器派のかたも、鍋派のかたも、すぐに火を入れませんよね?」
そう、浸水。そう、吸水。
パン教室でよく喋ってた、いわなみ先生お得意のトーク内容です。
前回の第七話では、
自家製天然酵母にこだわる2つの理由
「おいしいから」
「育児との両立ができるから」
についてお話ししました。
育児については行き当たりばったりでやってますので、ブログで全世界に配信(!)する事柄はもうほとんどなく・・
今回は、「なぜ自家製天然酵母だとパンがおいしいのか」を以下、三段論法で簡潔にお送りします。
パン教室だと、図説まで加えて1番熱く語る場面ですが・・(せんせ、まだしゃべってる←生徒さん心の声)。
- 自家製天然酵母はパンを膨らませるパワーが弱いので、発酵するのに長い時間が必要
- 長時間発酵の間に、微粒の小麦粉の「芯」まで水が染み込む
- 小麦粉の芯まで浸水したパン生地を焼くと、粉の味が際立ち、しっとり感のあるパンになり、おいしーい!
早炊きモードのご飯がおいしくない理由も、同じです。
急いだアタシが悪かったのよ・・。
もっちりとしたご飯には炊けないし、時間がたつと異様にパサつく。あー、もっと待てばよかった。ね?
ただ、
- 自家製天然酵母パンだと何でもおいしい?
- イーストのパンはだめ?体に悪い?
- 「生 食パン」「生 プリン」「生・・」の、ナマって一体、何?特別なの?
- 地粉100パーセント使用、オーガニックだと何でもおいしい?
- 形は不恰好だけど味は保証付き!のパンは存在する?
いわなみ家的答えは全部、NO!です。
「膨らんでなきゃパンじゃない。膨らんでこそパン」。
「パンの味はネーミングや材料表示では決まらない」。
「生の呼び名で許せるのは、生麦・生米・生卵、そして生ビール」。