【臨時休業のお知らせ】
5月9日(日)
5月11日(火)
お店は臨時休業です。
ウチは、普段の食事パンを提供するパン屋なので、できる限りお店を開いていたいのですが。
この1週間の会津若松市や会津美里町の状況を踏まえ、2営業日はお休みとします。
近いうちに、みなさんに会えますように!
【臨時休業のお知らせ】
5月9日(日)
5月11日(火)
お店は臨時休業です。
ウチは、普段の食事パンを提供するパン屋なので、できる限りお店を開いていたいのですが。
この1週間の会津若松市や会津美里町の状況を踏まえ、2営業日はお休みとします。
近いうちに、みなさんに会えますように!
いわなみ家の話
第九話
「関西のおばちゃん」
生まれ育ちは福岡で、つい2年前に福島・会津に移住したところですが、たった1年間だけ、大阪に住んでいました。
今日はその濃密な1年の話。
最近読んだ「コンビニ人間(村田沙耶香 著)」に「喋り方に関しては身近な人のものが伝染し(中略)、大抵のひとはそうなのではないか」とありました。
まさしく私も、夫の転勤にくっついて大阪に住むことになり、関西人が聞けば笑われるようなエセ(まがいもんの)関西弁を喋っていました。
グリコも見たし、たこ焼きも、ねぎ焼きも、とん平焼きも食べた。
大阪で1歳になった長女は、うめだの阪急百貨店の屋上公園で、はじめてのあんよを達成しました。
刺激的な街、娘の成長、
でも友達おらへん。
いつもこの子と2人きりや。
そんな寂しい生活にカツを入れてくれたのは、兵庫県宝塚市に住むジュンコさんでした。
高校の同級生で、関西の大学に進み、大阪人の旦那様を持つ彼女は格好よい関西弁に染まっていました。
わたし「これから、どーしよ・・」
ジュンコ「よーちゃんも一歳になったことやし!」
わたし「ジュンちゃんしか知り合いおらんのに、パン教室できるんかいな・・」
ジュンコ「そのチラシ、かして。カラーコピーして近所にばらまいてええやろ?」
わたし「えー?だってオーブン一台しかないし・・」
ジュンコ「んなら、ポチッと買ったらええやん」
わたし「えー?」
ジュンコ「じゃ、配っとくわ~。ばいばーい!」
この1週間後、ジュンコさんは隣人のママ友を連れて、記念すべき第一回いわなみ家パン教室に乗り込んで来たのでした。
ジュンコさん、言葉もハートも関西のおば・・(失礼)マダムです。熱くて暖かい。
ジュンコさんの友達のハナコさん、ハナコさんの友達のトヨミさん、カナコさんにタカコさん。
笑っていいとも!ばりに、友だちの輪は広がります。
関西のおば・・(失礼)マダムたち、ひとりひとりが、今の私を大いに支えてくれるキーパーソンです。
いわなみ家関西支部のみなさん、いつか必ず会津へ、遊びに来(き)っせ~
いわなみ家の話
第八話
「おいしい炊飯」
「米を洗ってザルで水切って、水を計量して、それからみなさんどうします?」
「炊飯器派のかたも、鍋派のかたも、すぐに火を入れませんよね?」
そう、浸水。そう、吸水。
パン教室でよく喋ってた、いわなみ先生お得意のトーク内容です。
前回の第七話では、
自家製天然酵母にこだわる2つの理由
「おいしいから」
「育児との両立ができるから」
についてお話ししました。
育児については行き当たりばったりでやってますので、ブログで全世界に配信(!)する事柄はもうほとんどなく・・
今回は、「なぜ自家製天然酵母だとパンがおいしいのか」を以下、三段論法で簡潔にお送りします。
パン教室だと、図説まで加えて1番熱く語る場面ですが・・(せんせ、まだしゃべってる←生徒さん心の声)。
早炊きモードのご飯がおいしくない理由も、同じです。
急いだアタシが悪かったのよ・・。
もっちりとしたご飯には炊けないし、時間がたつと異様にパサつく。あー、もっと待てばよかった。ね?
ただ、
いわなみ家的答えは全部、NO!です。
「膨らんでなきゃパンじゃない。膨らんでこそパン」。
「パンの味はネーミングや材料表示では決まらない」。
「生の呼び名で許せるのは、生麦・生米・生卵、そして生ビール」。
【5月4日(火)完売ありがとう】
菅田将暉から生島ヒロシまで、
ひたすらベーグル焼いてました。
90個焼いたのは人生初!
前回の営業から、ちびスタッフによる検温が始まりました。
おでこを出してお待ちください!
10時30分からです。
山食
パン・ド・カンパーニュ
アーモンドトースト
ノアレザン
チーズとナッツのハードパン
塩あんこベーグル
抹茶かのこベーグル
チョコクランベリーベーグル
黒ごまチーズベーグル
ブルーベリーベーグル
ブルーベリーベーグルクリームチーズサンド
オレンジピールとクリームチーズ
やっこいあんバターサンド
マロングラッセのバトン
いわなみ家のグラノーラ
珈琲舎雅のコーヒードリップパック
いわなみ家の話
第七話
「天然酵母と育児」
「なぜ、自家製天然酵母でパンを焼いているんですか?なぜ、自家製天然酵母にこだわるのですか?」
パン屋になってよく聞かれることです。
答えは2つ。
おいしいから。
育児とパン活動を両立できるから。
8年前、生後半年の長女に小麦アレルギーが判明し、パン活を自粛。
でも私は、長女のアレルギー症状が和らぐや否や、活動を一部再開させる、こそくな母なのでした。
「寝落ち」なんかしていられません。
(添い寝でトントンとしているうちに、親のこっちが先に寝てしまう、寝落ち。最近ではパン屋がない日に、至福の寝落ちパラダイスやっちゃってますが。)
彼女が寝ている間がパン活のチャンス!
スヤスヤ寝息を確認したら、そっと腕枕を外して、台所へソロリソロリと移動。
前の晩に仕込んで、冷蔵庫で低温長時間発酵をさせていた生地を取り出し、夜な夜な焼いていました。
パンを発酵させるパン酵母は、
イースト菌と天然酵母菌が代表的です。
イースト菌はサッカロマイセスセレジビエという、1度聞いたらすぐ忘れそうな(笑)、パンの発酵に特化したパワーの強い菌で、無菌状態の工場で作られます。
対して、(自家製)天然酵母は様々な果物や穀物に付着している酵母を起こしたもの。自宅で、様々な常在菌とともに作ることができます。
パン生地を膨らませるパワーで考えると、
イースト菌と天然酵母では
10対3 くらいでしょうか。
「パワーが弱い=発酵時間が長く必要」。
自家製天然酵母の長時間発酵が、子育て中にはとても好都合だったのです。
イースト菌のパン作りはノンストップです。こねはじめると、40分ほどで膨らんで、次の作業に移らなければならないし、焼き上がるまでの約3時間、ずっとつきっきりになります。子育て中、それはとてもできません。
小さな子供は午前中のごきげんタイムが勝負。朝からベビーカーに乗せ、風を浴び、子育て支援センターで体を動かし、いかに体力消耗してもらうかを考えていました(笑)。
全ては彼女の質の高い眠りのため?
子も母もWin-Winの関係にならなくちゃ。何としてでも、育児以外のひとり時間を作る。
今夜も冷蔵庫にパン生地がスタンバイしていますからね。懲りない母ちゃんのお楽しみタイムのためでした。
長女の成長と、胃腸の発達、段階的な小麦除去食、そして夜中に限定したパン活の結果(?)、
小麦アレルギーは幸いにも数値が下がり、克服することができました。
やってることはパン屋になった今の自分と変わりません。
子供らが深い眠りについた午前1時に起きて、パン生地を冷蔵庫から取り出し、翌朝7時まで、好きなラジオを聞きながら焼いています。
そして今夜も、菅田将暉のオールナイトニッポン!