【9月12日(日)完売しました】

【9月12日(日)完売しました】

 

秋晴れ!

完売ありがとうございました。

 

 

 

 

 

いわなみ家の『ド定番』 たくさん焼きました。おまちしています!

山食
パン・ド・カンパーニュ
アーモンドトースト
ノアレザン
ナッツとチーズのハードパン
じゃがいもパン
マロングラッセのバトン
チーズとくるみのバトン
抹茶かのこベーグル
塩あんこベーグル
チョコクランベリーベーグル
黒ごまチーズベーグル
ショコラオランジュ
やっこいあんバターサンド
いわなみ家のグラノーラ
珈琲舎雅のドリップコーヒーパック

 

「どうぞお引き取りください」

いわなみ家の話

第37話

「どうぞお引き取りください」

 

あれから4日経ちました。

新聞掲載の反響は予想以上に大きく、元新聞記者のわたしもびっくりでした。

元同僚のY紙ベテラン記者やカメラマンも紙面を褒めていましたよ。民友記者さん、丁寧な取材をありがとうございました。

 

事件が起きたのは、まさしく新聞掲載日。

現場は、パン屋縁側付近。

居合わせたのは、お客さん4名。

この日はお客さんが多く、早々に売り切れようとしていましたが、事件発生時に残っていたのはベーグルが1つだけ。

抹茶ベーグルを手に、レジに近づく初老の男性。

客「なんだよ、1つだけか」(ベーグル、レジにポイっと転がる。あたしの分身が。ヒィ。)

私「ええ、すみません、せっかく来ていただいたのに」

客「高ぇな」

私(うっ、今なんて?)(笑顔取り戻し)「290円です~」

客(財布からお金を出しながら)「ところで小麦はドコ産使ってんのかい?」

私「北アメリカ産の小麦を、郡山の業者で製粉したものを主に・・」

客「けっ、外国産じゃダァメだな。てことは、この店は天然酵母ってだけか?」

私(天然酵母ってだけ?エクスキューズミー?)「お気に召さないのであれば無理に買っていただかなくていいんですよ(かろうじてまだ笑顔キープ)」

客「俺はなぁ、長年、JAで小麦をナンタラカンタラ・・。国産小麦じゃないとダァメだー」

私「あらー、そうですか(笑顔、限界)。私も小麦に携わって10年以上です。その中で、国産も外国産も含め、天然酵母に合う小麦粉を選んでやっているわけです(不覚にも涙でてくる)。初めていらしたお客さんにここまで言われなきゃいけないでしょうか?」

ここで、私の目に写ったのは、この異常事態を遠巻きに見守りながら、首を縦にブンブン振っている4名のみなさん。

買うパンがもうないのに、4名のみなさんは帰らない。首を振りつづける。

私はそれを「店主がんばれ」だと察知してこう続けました。

私「今日はこれ(ベーグル)持ってお引き取りください。お代は結構です」

 

ここのパンが美味しいと言って繰り返し来てくれるお客さんと、製粉したての新鮮な小麦粉を肩に担いで毎週配達してくれる業者さんの顔が浮かびます。

確実にお客さんを1人失いましたが、それよりも、自分のパンと、たくさんのお客さんと業者さんを守りたかったです。

男性客はいつの間にかいなくなっていました。

代わりに、ベーグルが1個、まだレジに転がっていました。

「これ、食べちゃいましょうか。いわくつきですけどね・・」

小さなまな板でベーグルを4等分し、事件後にかけ寄ってきてくれた4名のみなさんにお渡ししました。

「また来るよ。おいしかったよ」

こんな時でもお客さんに助けられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【最新版】9月の予定です

【お客様各位】

9月の予定

9/12(日)営業10時30分~

9/14(火)定休日

9/15(水)10月のお届けパンは都合により休止します。募集はありません。

楽しみにしてくださった方、ごめんなさい。心身ともに元気に焼きたいので、小休止とさせてください。

9/19(日)、営業10時30分~

9/21(火)、営業10時30分~

9/26(日)、営業10時30分~

9/28(火)、営業10時30分~

 

【9月7日(火)完売しました】

【9月7日(火)完売御礼】

 

 

 

 

新聞開く前にお客さまからメールが届いていました「民友に載ってましたよ!」って。ご購読のかたいらっしゃいましたら、見てみてくださいな。

今日も今日とて縁側パン屋。

 

 

山食
ノアレザン
ナッツとチーズのハードパン
塩あんこベーグル
黒ごまチーズベーグル
チョコクランベリーベーグル
抹茶かのこベーグル
抹茶かのこベーグルあんバターサンド
ブルーベリーベーグル
ブルーベリーベーグルクリームチーズサンド
ショコラオランジュ
マロングラッセのバトン
やっこいあんバターサンド
いわなみ家のグラノーラ

 

「小娘による辛口コメント」

いわなみ家の話

第36話

「小娘による辛口コメント」

 

先日、出先で夫が買ってきてくれたらしく、ダイニングテーブルにパンが転がっていました。

山食やカンパーニュなど、いわなみ家にもあるパンが数種類。

たまには他の店のも食べて研究してみたら?ってことだと察して翌朝いただくことにしました。

 

カンパーニュをつついてみた次女(小1)、

「なんっ、これ?やっわらか!」

軽くトーストした山食をかじった長女(小3)、

「ママ、口の中が乾く~。砂漠?砂鉄?の味する」

砂漠も砂鉄も食べさせたことはないですが・・・、言いたいことはわかりました。

パン屋の娘は、コメントがいちいち辛口かつ生意気でスンマセン(笑)親の顔が見てみたい。

 

私が焼き上げてあら熱をとっているパンにも、毎日厳しい視線が送られます。

山食を見ては、

「今日は高さが出てないねぇー」

(それ一番気にしてること!)

ちょっと早めにオーブンから出してしまったノアレザンを見ては、

「もうちょい焼き色つけたほうがよくない?」

(それも!)

んもー、的を射てるから余計にカチンときます。

生まれ育った環境の食べ物で舌や目が育つのはいいことだけど、コメントが的確すぎて時に凹みます。

お客さまの手に渡る前に、手厳しいチェックを受けておりますので、安心してお買い求めください。

 

件のパンを買ってきた夫もどうやら試食したようで、家庭内LINEが届いていました。

「いわなみ家のパンって美味しかったんだね(笑)」

 

今月で結婚14年目。

気付くの遅すぎない?