【11月7日(日)完売しました】

【11月7日(日)完売しました】

ありがとうございました!

また(火)に焼きますね

 

山食
パン・ド・カンパーニュ
アーモンドトースト
ノアレザン
ナッツとチーズのハードパン
ノアクランベリー
じゃがいもパン

抹茶かのこベーグル
塩あんこベーグル
チョコクランベリーベーグル
黒ごまチーズベーグル

オレンジピールとクリームチーズ
ショコラオランジュ
マロングラッセのバトン
チーズとくるみのバトン
やっこいあんバタサンド
いわなみ家のグラノーラ

 

「イブのパン屋とケーキ屋は」

いわなみ家の話

第46話

「イブのパン屋とケーキ屋は」

 

「あのー、うちの妻はいつになったら帰してもらえるんでしょうか(想像上のセリフ)」

イブの夜、キレ気味で職場に電話をかけてきたのは、夫。

それもそのはず、朝5時半の地下鉄に乗って家を出た妻が21時を過ぎても帰って来ないのですから・・。

私がパン屋で働いていた10年前の話ですが、昨日の新聞に目を疑いたくなるような記事が載っていました。

人気洋菓子店の違法残業労働。

記事によると、従業員の話として、出退勤時刻を管理するLINEのグループチャットには、クリスマス前の勤務が「午前4時から21時」という日もあったそう。何も変わってない。

クリスマスイブのケーキ屋さんの忙しさは狂気の沙汰だと聞いたことがあります。

ケーキ屋さんとまではいかなくても、朝から晩までバゲットが飛ぶように売れるパン屋も超忙しく、スタッフみんなで夜まで残業していました。

 

あるスタッフは、早朝わたしが出勤すると、通路に積み上げられた25キロの小麦粉袋を枕にして寝ていました。

また、あるスタッフは、突然無断欠勤をし、それ以降は携帯も繋がらず、行方が分からなくなりました。

夢を抱いて入社した若い社員が、心と体を病んでいったのを間近で見てきました。

独身の人や、脱サラ一家の大黒柱父さん的な人は、時間外労働の標的だったように思います。私は当時、結婚していましたし、女だし、パートだったので、大目に見てもらえました。「お先に・・。ごめんなさい!」と言って後ろ髪引かれながら帰宅していました。

でも、長時間労働が行き詰まって工房の雰囲気が悪くなったとき、「パン製造組、今日は7時には帰るぞー!」とか、K-POPアイドルの曲やラップを大音量で流す先輩たちがいて、パンをチームで作る楽しさを忘れなかったのは救いでした。

 

雇用主のみなさん、今年のクリスマスは、ケーキ及びパン職人とその見習いさんたちに、すこしのクリスマスを!

そして、職場環境に音楽を。

・・と綴りながら、休日返上でシュトーレンを仕込む、ひとりパン屋です。

BGMはBACK NUMBERで「クリスマスソング」(笑)ほんとだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【11月2日(火)完売しました】

【11月2日(火)完売しました】

本日は完売しました。

ありがとうございます。また、日曜の10時30分にオープンします!

山食
パン・ド・カンパーニュ
アーモンドトースト
ノアレザン
ノアクランベリー
ナッツとチーズのハードパン

抹茶かのこベーグル
塩あんこベーグル
ブルーベリーベーグル
ブルーベリーベーグルクリームチーズサンド
黒ごまチーズベーグル

マロングラッセのバトン
チーズとくるみのバトン

ショコラオランジュ
やっこいあんバタサンド
ころころチーズパン
いわなみ家のグラノーラ

【10月31日(日)完売御礼】

【10月31日(日)完売御礼】

 

 

霧の八木沢です。
パン買って、投票、そんな日曜日はいかがですか?
今日は「ノアクランベリー」
が初登場です。

くるみとクランベリーのハードパンです。

 

山食
パン・ド・カンパーニュ
アーモンドトースト
ノアクランベリー
ナッツとチーズのハードパン

マロングラッセのバトン
チーズとくるみのバトン

塩あんこベーグル
ブルーベリーベーグル
ブルーベリーベーグルクリームチーズサンド
抹茶かのこベーグル
黒ごまチーズベーグル

紅茶パン
オレンジピールとクリームチーズ
やっこいあんバタサンド
いわなみ家のグラノーラ

「パンが嫌いになる前に」

いわなみ家の話

第45話

「パンが嫌いになる前に」

 

「41歳実務経験0で、パン屋に転職しました。不器用な私は、先輩からの感情的な言葉に、日々、心が折れそうです。将来的にはいわなみさんみたいにパン1本でやっていきたいのですが、専門学校に通ったほうがいいのでしょうか」。

先日、お客さまから相談メッセージをいただきました。

以下は私なりの回答です。

ちょうど10年前の今頃、私(当時33歳)もパン屋にいて、先輩たちのピリピリした雰囲気の中で働いていました。

先輩たちは、レコールバンタンやツジチョウ(辻調理師専門学校)を卒業後、いくつものパン屋を渡り歩いている面々。

まず、スピードが違います。

私や相談者さんのように、「パン作りが好きなだけの女の人」が現場に入ったら、先輩たちに「遅っ!トロいな~!」と思われることは必至でしょう。

当たり前です。250グラムの小麦粉を丁寧に捏ねて、5個のプチパンを焼き上げるのとは訳が違います。

パン工房のことを「戦場」と言う、徒弟制度が大好きな先輩も、確かにいました。

それでも、です。

多少、先輩に苛つかれても、お金をもらいながら技術を身に付け、勉強できることはラッキーなことです。

製菓学校に100万円以上払うお金も時間も、正直なところ40代にはもったいないと私は思います。

論理的に疑問が出てきたら本やネットで調べ、現場(パン屋)で体を動かしながら、「なるほどこういうことか!」と再確認して自分のものにするのです。

 

ところで、私が修行先のパン屋をやめたのは「このままではパンが嫌いになる」と思ったからでした。

私の場合は長時間労働が気力と体力を奪ったからでしたが、相談者さんも、あまりに先輩たちの対応が理不尽なら次のパン屋に移りましょう。

多少スピードが遅くても、作業の正確さや、掃除に対する姿勢を評価してくれるパン職人がたくさんいます。

 

先日現役を引退した松坂大輔選手も41歳。同世代の彼が、引退会見で素直な言葉を述べているのが印象的でした。

「今日という日が来てほしかったような来てほしくなかったような思いがある。野球が好きだっていう気持ちが消えないように戦っていた。好きなまま終われてよかった」

怪我や故障やバッシングに耐えたのも、野球が好きだという気持ちがあったからでしょう。人間的な一面を見せた彼が何だか好きになりました。

私たちも、パンが好きだって気持ちが消えないように、日々、自分を追い込んだり、ときには休んだりしつつ、修行、がんばりましょう。