【5月24日㈫完売しました】
いいお天気といいお客様に恵まれました。完売ありがとうございます。
- 山食
- アーモンドトースト
- ノアレザン
- ナッツとチーズのハードパン
- 塩あんこベーグル
- 抹茶かのこベーグル
- 黒ごまチーズベーグル
- チョコクランベリーベーグル
- ショコラおらんじゅ
- オレンジピールとクリームチーズ
- マロングラッセのバトン
- チーズとナッツのバトン
- クリームチーズとあまなっとうのバトン
- やっこいあんバターサンド
- シリアルフルーツバー
- いわなみ家のグラノーラ
【5月24日㈫完売しました】
いいお天気といいお客様に恵まれました。完売ありがとうございます。
いわなみ家の話
第80話
「何も足さない、何も引かない」
深夜のパン焼きが一段落すると、二次発酵待ちの間、
Tver(テレビ番組見逃し配信アプリ)でバラエティ番組を見ることもあります。
お笑い芸人が料理の腕を振るうという企画。
漫才コンビ「博多華丸・大吉」の大吉さんが「料理」したのはスパゲティミートソースで、表示通りに茹でたパスタの上に「キューピーミートソース」を表示通りに温めてかけるだけ。
「何も足さない、何も引かない」と宣言し、袋に書かれた説明通りに作った「マニュアルパスタ」は、高順位に付けました。さすが大吉先生。
レトルト食品の温め方、冷凍食品の解凍方法、カレールーの箱の裏の説明書き、料理本のレシピ、(手前味噌ながら)いわなみ家の手書きレシピ。
ぜんぶ、何度もトライ&エラーを繰り返し、練りに練って、一番シンプルな形で何行かに書きおろしているものです。
だから、「何も足さない、何も引かない」。レシピへリスペクトを。
足す場合でも、「お好みの野菜(100g)」のg数は守りたいもの。
いつかの土曜の昼、「キューピーあえるだけパスタソース(たらこ)」に、かさ増しを狙ってキャベツやシメジをどっさり入れたら、「味が薄い」「おいしくない」とクレームが入り、結果、食べ残ることに。
わたしより上を行くのが、「何でも足す」義母です。
義父母が会津まで遊びに来てくれるときは、義父が喜ぶので必ずカレーを作ってふるまうようにしているのですが、2年前も、私は「バターチキンカレー」を作りました。
パンの仕込みで忙しい私に代わって、翌日のランチに義母が「昨日のカレー」を準備し…義母がカレーに足していたのは…「白菜の漬物」!
「ね、(食べても)分からないでしょ?」
と言われて、私はスプーンが止まりました。
そういう問題では、ない。
もはや、異物混入レベル。
先日も、娘たちが料理している写真をレシピ付きでLINEしたら、「おいしそう!ばあばも、キノコや野菜増やしてつくってみよう」と返事が来ました。
おねげぇだー。神様義母様仏様。
何も足さないでくれー。
いわなみ家の話
第79話
「だって女の子だもん」
「しきゅうないでらんしとせいしがであわなければ、しきゅうないのまくがはがれおちる。これが生理」
な、な、何を読んでるの?
朝からたじろぐ母。
小4の長女は本の虫で、新聞、雑誌、絵本…そこらに転がっている文字なら何でもむさぼります。
唯川恵や山本文緒まで読もうとするから、こちらも、おちおち恋愛小説を開けません(この前は朝井リョウをかじろうとしていた)。
声に出して読んでいたのは「学校では教えてくれない大切なコト(4)ステキになりたい(旺文社)」。思春期に入る前の小学生向け、心とからだの実用書。
友達のママが貸してくれました。
赤ちゃんはコウノトリが運んでくるとか、そんなおとぎ話はもう通じません。ではどうやって伝えるか?
性教育に関する本やマンガを、それとなく目に見えるところに置いておくことにしました。
姉に続いて妹も読み、「なんかおもしろいこれ」。
恥ずかしいことではないし、知るに早すぎることもないしね。自分の身体を大事にね!
効果あってか、最近のお手伝いでは、洗濯物干しのときに自分の下着を内側に干すようになりました。
「ママのおっぱいのやつと、わたしのパンツは内側ねー。かえ(妹)のは外側でいーや」。
私も関連本を読んで勉強し、母として、女性として、何か質問を受ければ正面から答えようと思いますが、
目下のところ、私がハマっているのは
林真理子著「女はいつも四十雀(光文社)」。
第1章 素敵な元カレは、女のご褒美である
第2章 手放すには惜しい妻でいるために
第3章中年女が若い女に勝つ方法
林女史、オモロすぎます…
いわなみ家の話
第78話
「5月のぴーちゃん」
今年も我が家にピーちゃんがやってきました。
かやぶき古民家の屋根には、囲炉裏の煙を出すための、さらに小さな屋根がついています。
そこは、別名・スズメのおうち。
今年も生まれたてのヒナが屋根から落っこちてしまいました。
学級閉鎖で自宅待機の長女が、朝、軒先で見つけました。
「去年はアマゾンさんが届く前にぴーちゃん死んじゃったからね・・」
翌日お急ぎ便で注文した「小鳥のエサ」を待たずに死んでしまった先代(去年)のぴーちゃんを思い出します。
親鳥から離れてしまった今年のぴーちゃんも長くは生きられないと、彼女は知っています。
それでも、あの手この手でぴーちゃんのお世話です。
お向かいのおじちゃんが持ってきてくれた稲わらを敷いて、ぴーちゃんを温め、去年使わなかった小鳥のエサを与え、スポイトで水を飲ませ…。
「おかあさーん、ぴーちゃんはここですよー」
と電線に止まったスズメに声をかけてもみました(あれきっとお母さんスズメだよ、とのこと)。
けれど、お別れのときは予想より早く、昼過ぎにはやってきました。
最期の1時間は、身悶えするように身体をよじらせたり、羽をばたつかせたり。かと思えば、目を閉じ、微かに肩で息をして。
それを間近に見ていた長女が、
「苦しませずに死なせてあげたい」
とつぶやきました。
さらに見守ること数10分後、柔らかな羽毛の動きがついに止んだときには、
「よかったー、これでいい夢がみられるねー」と。
愛おしいものの命が目の前で終わろうとするときの、心からの言葉が聞けた気がしました。
開かなくなったクチバシに何も言わずに水を含ませてやる姿も、覚えておきたい子育ての1ページになりました
【5月17日(火)本日完売】
完売ありがとうございます!
次回は日曜日にお会いしましょう。