「ザケちゃってスタック」

いわなみ家の話

第138話

「ザケちゃってスタック」

タイトルの意味が分かった人〜、アナタ会津人。

ではもう少しヒントを。

「道が雪でザケてて、クルマがスタックしちゃった」なんとなく、わかりましたよね?

4日間積もりに積もった雪は、災害級。雪がやんでほっと一息…なんて思ってたのは九州育ちのワタシくらいなもので、気温が上がって雪が溶けてきたら、道路が大変なことに。

雪が溶け始めてシャーベット状(泥と混じって薄茶色!)になる(ザケる)と、道路がデコボコになり、もう車内はアトラクション級。

あちこちで、雪にタイヤを取られた車が立ち往生(スタック)していました。

特に、雪捨て場がない会津若松市内は相当ひどかったらしく、通勤は決死の覚悟と聞きました。7時に家を出て職場に11時着って…。

「ザケる、ザケている、ザケザケ」 というのは、特に道路状況に使う会津弁のようで(ワタシ調べ。周りの会津人へ聞き取り調査)、シャーベット状の雪の音から来ているのかも、とのことです。

フツーの降雪じゃ、なかなかここまではザケませんね。今年はすごかった…(もうお腹いっぱい)。

もうひとつの雪用語。

みなさん、「スタック」を当たり前に使っていて驚きました。ニュースの見出しにもなってるし。

stick(刺す、くっつく)の過去形がstuck、過去分詞形がstuckです。

雪にハマった、の時のスタックは過去分詞!

カナダ人の友人も「これがほぼ日本語として使われているんだ!」とびっくりしていました。

スタックは、雪道以外にも使えます。

I’m stuck in traffic. (渋滞にハマった)

I’m stuck with idea. (もうなんも思いつかない!お手上げ)

I’m stuck with him. (彼のことめっちゃ気になる!頭から離れない)

会津から流行らせてみますー?