いわなみ家の話
第90話
「メガネのくんちゃん」
小学校の入学式で、1人か2人は見かけたことがあるでしょ。
目がクリクリっと大きい、メガネの新1年生。
あの子たちは、もっと小さいころからメガネの生活をしています。
私の初恋の相手くんちゃんも、学年でただ1人、メガネをかけていました。
鉄棒が上手で、勉強もできて、そのうえメガネの顔がカッコよかった…。
小児弱視は、3歳ごろの健康診断で発見されることが多いそうです。
長女も、検診でひっかかりました。
「このままでは左目の視力がなくなります」
と言われたことを思い出します。
「小児弱視用の眼鏡をかけること自体が、治療です」
遠視や乱視が入った小児弱視のレンズは、ド近眼のレンズと違って、
メガネをかけると、目がおっきくなります。
「子供の視力は8歳から9歳までに成長を完了します。それまでが勝負です」
メガネをかけるだけではなく、視力が弱い左目のトレーニングも欠かしません。
正常なほうの右目を隠して、ぬりえや、工作など、細かな作業をして左目の筋トレ。
3歳から今まで、どれだけ100均のお世話になったことだか。
トレーニングに使えそうな、きらきらシールや、消えるペンや、ミニぬりえ…買い漁ったなぁ。
治療とトレーニングの甲斐もあり、矯正視力(メガネをかけている状態)では1・0まで見えるようになったので、「弱視」ではなくなりましたが。
長女は来月で10歳。
残念ながら、裸眼でこれからの人生を送ることはないようです。
視力が止まったとみえて、最近ではレンズを通さず、フレームの上から右目をのぞかせてテレビをみていたり…。
その都度注意しても、見えやすいほうの目を使ってしまいます。
レンズの度があっていなければ、また新調かぁ。飛ぶなぁ、お金。
先日、JINSへ自分のメガネを新調しにいきました。
入店からお渡しまで驚きの40分!ええー、このド近眼の私でも?(しかも8800円)
いつもなら、
「お客様は近視がかなり強いので、この非球面レンズをお勧めしますが、取り寄せです」と言われるのが常で、
「お渡しは2週間後」。メガネの新調は一大事だったのに、時代は変わったなぁ。
売り場には、子供用フレームも充実。
そうそう、くんちゃんは、37年前には珍しく、茶のべっこう柄のフレームだった!
母が、小3の私に選んでくれたフレームも、茶と赤のトラ模様をしたまんまるフレーム。
娘よ、メガネを手放せないモノ同士、オシャレにいこうか!
現状を受け入れ、前向きシフトチェンジだ。
(現状)今回JINSで選んだ韓国オシャレ女子風まるメガネは、子供たちに超不評
(前向きシフトチェンジ)またふらっと買いに行こうっと