いわなみ家の話
第34話
「一家別行動の功」
夏休みもまもなく終わります。
特にどこへも行かない2度目の夏休みが、わたしにとっては、あっという間でした。
長かった・・と思っている貴女は真面目に子育てと三食担当をこなした証拠です。
金メダルです!
私の子育ては、手抜きを極めております。
一家別行動推進派です。
「あづい~、ママー、なにもすることないー。何したらいいー?」
「な、何したらいいって、んなもん自分でかんがえなさーーい!」
これは部屋の中がイライラマックス状態になっている時です(経験あるー?あるある!)
イライラ計の針が振り切れる前に駆け込むのが、町の図書館。広くて新しくて、なにより涼しい。
図書館に週2は通って我が家の電気代を節約しました(笑)。
図書館についたら、母子は散らばり、別行動します。母は小説コーナー、姉は検索機、妹は児童書コーナーへ。
おのおの、好きな本を5冊選んだら再集合します。
ある時は「おしりたんてい」シリーズを5冊、またある時は「よしたけしんすけ」しばりで5冊、「角野栄子さん」ばかりを選んだり、子供のチョイスもなかなかです。
子供がある程度大きくなったら別行動オススメです。
母でも妻でもない、自由時間が得られます。
バラエティ番組で、くりぃむしちゅーの上田さんや、明石家さんまさんなどが名MCと評されますよね。他のメンバーの良さを引き出して会を進行する役がmaster of ceremony(MC)らしいです。
夏休みも終盤に差し掛かって、さすがに、「あたし、家庭内でMCやってんだな。MC業、疲れた」と感じました。
母は家族の太陽、なーんて、押し付けないで欲しいよねー。いつでも太陽でいられるわけないし。
夫が長野に帰省すると提案しましたが、丁重にお断りしました。
車内で七時間MC、夫の実家で妻として嫁として母としてMC・・。父子で行ってくれ~。
2泊3日の短い一家別行動でしたが、
ひとりの夜にワインとビールを買い込んで
「花束みたいな恋をした(主演・菅田将暉、有村架純)」を観て
「よだかの片思い(島本理生著)」
「号泣する準備はできていた(江國香織著)」
を読了し、
YouTubeもAmazonプライムで映画も飽きるほど見て、MCに復帰する活力を得ました。
4人揃った食卓でMC聡子「で、諏訪はどうだった?じいちゃんばあちゃん元気だった?」と話を振っただけで、
父子はイキイキと話を続けてくれました。
MC卒業できるか?